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社会に役立つ寄付を行なった人を顕彰する『まちかどのフィランソロピスト賞』。第11回(2008年度)は、全国から一般部門に47件、青少年部門に21件のご推薦をいただき、選考委員による書類選考とピアリング選考を経て、次のとおり贈呈先が決まりました。
贈呈式は、2008年12月1日(月)に学士会館(東京都千代田区)にて開催しました。
集合写真
◆ まちかどのフィランソロピスト賞
今野 忠成(こんの ただなり)さん
(競馬騎手)
<贈呈理由>
 
賞状贈呈
競馬騎手である今野忠成さん(31歳)は、1996年から児童養護施設「聖園(みその)子供の家」に、獲得賞金から毎年50万円の寄付を行っている。この施設は今野騎手自身が家庭の事情で小学3年から中学を卒業するまで過ごした施設であり、毎年末に本人が直接寄付金を届けている。
 
寄付のきっかけは師匠の鈴木敏一調教師から、「今のお前があるのは施設のお陰。恩返しをしたらどうだ」と言われたこと。 年収が200~300万円の年も、レース中の落馬で大怪我をして収入のない年も、変わらず寄付を続けてきた。寄付金は施設の備品類の購入など、入所児童の生活環境整備に充てられている。
 
2007年9月には、JRAウインズ汐留で行われた「今野忠成騎手トークショー」での、今野騎手の勝負服やステッキなどのチャリティーオークションの売上金全額も、合わせて寄付された。
 
三島 治(みしま おさむ)さん
(寝具店経営)
<贈呈理由>
 
賞状贈呈
静岡県磐田市(いわたし)の寝具販売店「菊屋」経営の三島治さん(52歳)は、アフリカのマラリア対策用として、蚊帳(かや)を寄贈する活動を1995年から続けている。
 
「菊屋」は1952年創業。1996年インターネットを使って蚊帳の販売を始めたところ、売り上げが年々増え、当初の25張から2000年には海外も含め300張の注文があったという。アフリカでは蚊が媒介する風土病のマラリア対策として、日本の蚊帳が大きな威力を発揮していることを知り、ユネスコなどを通じた寄付も続けている。蚊帳自体も、健康に留意し、化学薬品を使用しない麻素材にこだわり続けている。「健全な精神は健全な眠りに宿る」ことを身上とし、蚊帳を日本を救うきっかけとしたいと日本、世界へと蚊帳の魅力を拡げている。
◆ 特別賞
赤星 憲広(あかほし のりひろ)さん
(阪神タイガース選手)
<贈呈理由>
 
1976年愛知県刈谷市に生まれた赤星憲広さんは、小学生時代はサッカーが得意で愛知県代表のフォワードに選ばれたこともある。野球は、地元の少年野球チームのコーチをしていた父親の影響で、小学校6年生の時から始め、大府高校時代は2年連続で選抜高校野球大会に出場している。
 
その後、亜細亜大学に進学して東都大学リーグで活躍。東都大学野球連盟史上2位の48盗塁を記録した。大学卒業と共に社会人野球選手として活躍、2000年のシドニーオリンピック代表選手に選出される。オリンピック後、「あの足は戦力になる」として、当時阪神タイガースの野村克也監督に見出され入団。
 
赤星さんは福祉活動に熱心であり、「ハンディキャップのある人にも球場に来て野球を観戦してほしい」との思いから、2003年より、そのシーズンで記録した盗塁数に応じて全国の病院や福祉施設に車椅子を寄贈する活動を続けている。現役選手で通算300盗塁を達成している数少ない選手の一人であり、これからも車椅子を必要とする人たちの喜びの声が聞かれる活動である。
◆ 青少年部門
戸津 亜里紗(とづ ありさ)さん
(専修大学4年生)
<贈呈理由>
 
賞状贈呈
戸津亜里紗さん(21歳)は、10年前からインドネシアの障がい児へ中古車椅子を贈り続けている。脊髄性筋萎縮症を患う戸津さんは、生まれつき全身の筋力が弱く、小学校にも車椅子で通学していた。小学校5年生のときに電動車椅子に切り替えた際、「いらなくなった車椅子を誰かに譲ろう」と考えたのがきっかけ。
 
国士舘大学政経学部教授である父正勝さんと、伝統的なアジアの布を使う服飾家の母薫子(かおる)さんとともにインドネシアをたびたび訪れていたが、車椅子をほとんど見ないことが気になっていた。同国ではとくに子ども用は高価で貴重なため、障がい児学校にさえ行き渡っていない。アジアに車いすを贈るプロジェクト「空飛ぶ車イス」と共に、活動の輪を広げつつある。
◆ 贈呈式
日時:
2008年12月1日(月)18:00~20:00
会場:
学士会館
<所在地> 東京都千代田区神田錦町3-28
<最寄駅> 都営地下鉄三田線、新宿線、営団地下鉄半蔵門線「神保町駅」A9出口徒歩1分
プログラム:
18:00~19:00 贈呈式
 ・まちかどのフィランソロピスト賞 贈呈
 ・来賓ごあいさつ
加藤紘一さん
加藤紘一さん
(衆議院議員)
 
19:00~20:00 ミニコンサート
庄野真代さん
庄野真代さん
(シンガーソングライター)
贈呈式後半は、NPO法人国境なき楽団 代表の庄野真代さんによるミニコンサート。
『飛んでイスタンブール』や『中央フリーウェイ』など、懐かしの曲の数々に会場は一気に70年代へタイムスリップ。曲の合間にこれまで旅された世界各国での楽しいエピソードも披露していただき、庄野真代さんの温かな魅力に全員がふんわりとくるまれたようなひとときでした。
【ご参考】機関誌『月刊フィランソロピー』No.315/2008年12月号 に庄野真代さんへのインタビューを掲載しています。
 
第11回 まちかどのフィランソロピスト賞 実施要項
募集チラシ
クリックするとダウンロードできます。
第10回まちかどのフィランソロピスト賞推進募集チラシ
趣旨
阪神・淡路大震災以来、日本社会でもボランティアの活躍が目立ってきております。一方、ボランティアの影に隠れて見過ごされがちですが、社会に役立ちたいという思いをこめて寄付を行なう人も決して少なくありません。
 
こうした寄付はフィランソロピーと呼ばれ、特に米国ではとても盛んです。しかし、日本では寄付した人も目立ちたくないとか、陰徳こそが好ましいといった価値観に支配されやすく、また寄付金に対する優遇措置が極めて未整備なこともあり、寄付の実態がよく分かっていません。
 
そうした状況下で、当協会は、社会のために私財を投じた人を顕彰する『まちかどのフィランソロピスト賞』を1998年に創設しました。この賞を通じて、私財を社会に役立てた人を顕彰し、日本の社会の中に寄付文化を根付かせ、さらに、日本ではほとんど知られていなかった善意の寄付の実態を、少しでも明らかにしていくことを目的にしています。
対象
《一般部門》
 ・社会のために私財を投じた個人またはグループ(金額の多寡は問いません)。
《青少年部門》
 ・社会問題解決のために寄付活動(募金活動含む)をした
  18歳以下の個人またはグループ(学校単位も可)。
 
《対象期間》
 ・1990年1月1日から現在まで
ご応募
《ご応募方法》
 ・当協会所定の推薦書用紙にご記入の上、下記事務局へご送付ください。
 ・他薦に限ります。
 
《ご応募締切》
 ・2008年7月1日(火)消印有効
選考
《選考方法》
 ・書類審査および訪問審査(ヒアリング)
 
《選考基準》
 ・次のいずれかを満たすもので、寄付額を競うものではありません。
  (1)フィランソロピー(人類愛)にふさわしい寄付であるもの。
  (2)社会のために大変役立っているもの。
  (3)寄付にあたって、人々を感動させるようなエピソードをもつもの。
 
《選考委員》
委員長
四方 洋
NPO法人ネイチャースクール理事長、元サンデー毎日編集長
 
東 富彦
日本電気株式会社
 
上垣 智則
三菱地所株式会社
 
大坂 葉子
キッコーマン株式会社
 
中島 健三
大阪ガス株式会社
 
中川 康
関西電力株式会社
 
髙橋 陽子
社団法人日本フィランソロピー協会理事長
表彰
《贈呈品》
 ・一般の部、青少年の部各1名(またはグループ)に
  『まちかどのフィランソロピスト賞』として賞状と記念品を贈呈します。(賞金はありません)
 
《贈呈式》
 ・2008年12月に東京都内にて開催します。
事務局
《ご応募書類お送り先・お問い合わせ先》
  社団法人日本フィランソロピー協会
  『まちかどのフィランソロピスト賞』事務局
  担当:加勢川佐記子(かせがわ さきこ)
 
  〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル244区
  TEL: 03-5252-7580--FAX: 03-5252-7585