いのち輝く夢の空間賞
セイコーエプソン株式会社
長野県諏訪市
プロジェクションによる映像表現を活かした「ゆめ水族園」の実施
<贈呈理由>
さらに施設単独で「ゆめ水族園」を実施するための研修も開始。より多くの機会を届けることを目指す。「重い障害のある子どもに体験を」との思いに共感する水族館、動物園、病院など、さまざまな人の思いが「ゆめ水族園」でつながっている。子どもたちに感動と笑顔を届け続ける取り組みを高く評価したい。
セイコーエプソン株式会社
執行役員ビジュアルプロダクツ事業部長
高相知郎 様
同社は、映像、音楽、スクリーンを組み合わせ、視覚、聴覚、触覚といった感覚刺激体験を届ける「ゆめ水族園」を病院や特別支援学校に提供。目前に魚やクラゲが泳いでいるような柔らかな空間をつくり、重度障害など外出が制限される子どもたちに非日常的な体験機会を届けている。2015年から2024年度末の体験者数は累計7万2,000人に達する見込み。全国各地の社員が運営を担っており、コロナ禍にあっては、移動型プロジェクションカーを貸し出すなど工夫を凝らして継続してきた。執行役員ビジュアルプロダクツ事業部長
高相知郎 様
さらに施設単独で「ゆめ水族園」を実施するための研修も開始。より多くの機会を届けることを目指す。「重い障害のある子どもに体験を」との思いに共感する水族館、動物園、病院など、さまざまな人の思いが「ゆめ水族園」でつながっている。子どもたちに感動と笑顔を届け続ける取り組みを高く評価したい。
指で読むDE&I賞
株式会社毎日新聞社
東京都千代田区
週刊点字新聞「点字毎日」の発行
<贈呈理由>
新聞社としては唯一の取り組みであり、内容も毎日新聞をそのまま点訳するのではなく、視覚障害者の生活に身近な福祉制度、就労、教育、文化・娯楽情報などを当事者向けに編集して、当事者や支援者の議論の場にもなっている。選挙公報の点字化、点字による投票の実現など視覚障害者の社会参加を後押ししてきた。「点字毎日」100年間の歩みと、Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包摂性)実現への挑戦、視覚障害者の生活文化向上への寄与を高く評価したい。
株式会社 毎日新聞社
取締役常務執行役員 砂間裕之 様
同社は、視覚障害者を対象にした「点字毎日」を1922年(大正11年)5月に創刊。以来、100年以上にわたって発行を継続している。初代編集長は全盲の点字使用者。その後も点字を使う当事者が編集に携わってきたのも特徴で、現在3人の点字使用者が編集作業に加わっている。取締役常務執行役員 砂間裕之 様
新聞社としては唯一の取り組みであり、内容も毎日新聞をそのまま点訳するのではなく、視覚障害者の生活に身近な福祉制度、就労、教育、文化・娯楽情報などを当事者向けに編集して、当事者や支援者の議論の場にもなっている。選挙公報の点字化、点字による投票の実現など視覚障害者の社会参加を後押ししてきた。「点字毎日」100年間の歩みと、Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包摂性)実現への挑戦、視覚障害者の生活文化向上への寄与を高く評価したい。
思いつなぐ共生社会賞
丸紅株式会社
東京都千代田区
丸紅基金活動-共生社会実現を目指した取り組み
<贈呈理由>
2000年ごろの経営困難時期も含め、本業の浮き沈みに関わらず、社是「正・新・和」の精神に則り、設立時の理念を継承し活動を発展させていることを高く評価したい。
丸紅株式会社
専務執行役員 堀江 順 様
同社は、1974年、「社会福祉法人丸紅基金」を設立。行政の手が届きにくい分野で活動する団体にも配慮した公募助成を50年間継続してきた。その実績は累計3,044件、総額52億5,000万円にのぼる。特徴的なのは、企業による資金提供に加え、グループ役職員、元社員で構成する有志寄付組織「100円クラブ」、「丸紅ギャラリー」入館料、社員食堂で寄付金つきメニューを提供するといった多様な方策による寄付と、助成団体への社員ボランティア派遣などを組み合わせ、相乗効果を図っている点。2024年度からは毎年の助成総額を3倍の3億円に増額し、多様化する課題へのさらなる貢献を示している。専務執行役員 堀江 順 様
2000年ごろの経営困難時期も含め、本業の浮き沈みに関わらず、社是「正・新・和」の精神に則り、設立時の理念を継承し活動を発展させていることを高く評価したい。