2015年6月20日(土)、13:00より 「授業(活動)づくり研究会」 を開催し、小中学校教員、企業、NPOなど13名の皆様にご参加いただきました。
当日は学校の中で募金・寄付を核にしたサービスラーニングを実践しておられる3校の事例を参考に、学習の中でリアルな「お金」を扱うことの意義、授業として取り組めること、地域社会の一員として企業やNPOが協力できることなどを参加者の皆様と議論しました。
◆ 事例紹介 ◆
事例紹介では、3つの学校に発表いただきました。総合的な学習の時間、特別活動を活かし、各校の特長、特色と結びついた取り組みは、地域住民や事業所とのコミュニケーションを促し、生徒の自信につながっていました。
杉並区立杉並和泉学園和泉中学校
由井良昌校長先生
福岡県 福津市立福間中学校
石井綾子先生
神戸市立白川台中学校
又吉健二校長先生
オブザーバーとしてご参加いただいた筑波大学の
唐木清志先生より、示唆に富むコメントをいただきました。
◆ グループディスカッション ◆
※意見の一部
<学校教育の中で「お金」を扱うことの意義、学べることについて>
・お金に焦点を当てて世の中を見ることが教育に必要。
・募金活動を通して様々な人と触れ合うことができる。
・社会に出てもお金は大切。これから一生大切だから
・その重みを学ぶことが大切。
・お金を集める苦労を知ることで親の大切さを知る。
・数字(金額)で表現できると達成感と説得力がある。
・お金を上手に使ってほしいという期待が生まれる、
・結果を知りたいと思う。
・他者からお金を得ることで、そのお金の出所を考える。
・家計を見直すことができる。
・お金の扱い方について早くから学ぶことができる。
・子どもは募金好き、子どもも大人もお金好き。
・募金してくれた人の気持ちも知ることができる。
・目的を持って活動することの大切さを学ぶことができる。
・学校の中では取り入れにくい空気がある。
・いろいろなモノ・コトに交換できる、願いを叶えるもの。
・小さいときから「お金」の大切さを学ぶことは重要。
・目的がはっきりしているとお金が集まりやすい。
・リアルなお金を扱うことによって、疑似体験では得られない「責任」が生まれる。
・「お金」の持つ「重さ(価値)」を実感できる。
・「お金」を集めることで、どのくらいの成果が持てたのか知ることができる。
・利他の行為は幸せ感を育む。
・お金の授受が地域社会とのリアルなコミュニケーションとなる。
・周囲の友だちについて深く考えることができる。
・お金に対する考え方、稼ぎ方、使い方=人生に対する考え方。
・お金の大切さを知るとお金以外に大切なものも見えてくる。
・お金で物事の意味を深く考える。
<授業や活動の中に取り入れてみたいこと>
・リアリティのある金銭教育。
・地域の経済力を考える活動。
・交通機関の利用者数調査(有効な募金活動場所を知る)。
・自分の親のタイプを知る(募金をする、しない)。
・人生とお金(仕事、家庭)、働くこととお金の関係。
・企業のプロジェクトとお金の動き、自分の会社を作るというテーマ。
・お金の使い方(将来/今の自分のため、人のため)。
・お金の正しい使い方を考えてみようという授業。
・大人はどのようなお金の使い方をしているのか。
・地域の様子を知るための方法はどのようにするのか。
・地域社会の課題や問題をどのように知るのか。
・集まったお金を何に使うのか子どもが考えて決める。
・子どもと一緒に活動を持続させていくためには?について考える機会を作る。
・お金が軸となって動いている社会とそうではない社会の違いを知る学習にもなる。
・子どもが何かを頑張ったら親が募金する。
・お金の使い方の選択肢の一つに慈善活動があることを知るきっかけ。
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