福津市立福間中学校 社会貢献プログラム2015
◆ 参加校概要
学校名: 福津市立福間中学校
創立年: 1947年 (昭和22年)
所在地: 福岡県福津市花見が丘2-10-1
学校長: 白木照久 (しらき・てるひさ)先生
学級数: 17学級、特別支援学級 1学級
生徒数: 590名
◆ 実施プログラム概要
名称: 「地域のために私たちができることを考えよう!」(3年生・総合的な学習の時間)
名称: 「福まねき年賀状大作戦」(生徒会活動)
実施時期: 2015年10月~2016年1月
授業時間: 総合的な学習の時間 6時間
授業時間: 生徒会活動 8日間
参加者数: 総合的な学習の時間 3年生 201名
参加者数: 生徒会活動(募金活動) 生徒会選挙立候補者 19名
参加者数: 年賀状作成 全校生徒 590名
福津市立福間中学校は、2011年度より「コミュニティ・スクール」に指定され、「郷土を愛し、志を持った生徒」の育成として、地域貢献活動の推進、地域の人々や保護者と一緒に学ぶ機会を積極的に設けています。
 
「福まねき年賀状大作戦」は、福間中学校のマスコットキャラクター「福まねき」が印刷された年賀状に生徒が手書きでメッセージを入れ、福津市高齢者サービス課の協力を得て、地域の一人暮らしのお年寄りに送る活動です。2012年に実施された総合的な学習の時間で、地域の高齢者や障がい者の暮らしについて学んだ生徒会役員によって発案されたもので、2015年度で4回目となります。
 
最初は生徒会役員と有志の生徒たちの活動でしたが、今では全校生徒が参加する活動となり、「自発性」「郷土愛」「感謝の心」「地域社会との連携」「自尊感情・自己肯定感の向上」をもたらす活動として推進されています。
◆ 実施内容
1. 第3学年・総合的な学習の時間「地域のために私たちができることを考えよう」
時期 項 目 内 容 写 真
10月 ・「幸せの種まきキャンペーン」講演会(1時間) ・SYD(supporting your dreams)青年部から海外支援活動(貧困と共に生きる子どもたちへの支援)について話を聞き、世界の子どもたちの現状を知ることを通して、支援活動をしている人々の存在の美しさ、活動の素晴らしさを伝えた。  
・今までの取組みを振り返り、今後の活動にいかそう。(1時間) ・これまでの取組みのメリット・デメリットを整理する。
11月 ・福招き年賀状大作戦の課題を明らかにし、今後の取組みについて考える。(1時間) ・福津市高齢者サービス課担当者から、市内の高齢者福祉の現状と課題について学ぶ。
 
・「福まねき年賀状大作戦」の今後の在り方について話し合い、本年度の取組みについて提案を学級全体で整理。
 
・募金場所を増やす、年賀状のやりとり以外の、お年寄りとの交流がしたい等の意見が出た。


ディスカッション
12月 ・花いっぱい活動(1時間) ・地域の方との関わり方についての心構えや接し方について考える。  
・地域の人へ感謝をこめてオードブルづくり(1時間)
・福まねき年賀状大作戦(1時間) ・生徒会活動による募金活動で集まったお金で年賀状を購入し、「福まねき」の絵柄を印刷。
・相手が喜んでくれる年賀状の文面を考え、小集団で交流することを通して心がこもった年賀状の作成を行なう。
・年賀状制作には全校生徒が参加。総合的な学習の時間や学活の時間等、授業の時間内で記入。平成27年度は、1・2年生が1人2枚、3年生が1人1枚書き、1,000枚を作成。
・福津市長へ手渡され、高齢者サービス課へ届けた。

福津市長へ手渡し
2.生徒会活動「福まねき年賀状大作戦」
時期 活動内容 実施のポイント 写 真
12月 ・募金活動の準備(1日) ・のぼり・募金箱づくりと、募金用ぽち袋キットの配布を行なう。
・小学校にもキットを配布し、募金を呼び掛けたところ、反応がとても良かった。

のぼり制作
 

ぽち袋
・募金活動(3日間) ・1日目は中学校のみ、2日目・3日目は、3チームに分かれて、小学校2校を含む3校で行なった。
・福間中学校:3日間
・福間南小学校:2日間
・福間小学校:2日間

福間中募金活動
 

小学校募金活動
お年寄りからのお返事
◆ 募金金額の推移
  募金総額 年賀状の枚数
2012年度 09.696円 0,200枚
2013年度 26,277円 0,615枚
2014年度 12,884円 0,630枚
2015年度 73,106円 1,000枚
◆ 生徒の感想
 
・募金の呼びかけで福間南小学校に行った時、「お姉ちゃんたち、明日もくると?」と、忘れても募金に参加しようという子たちがいたことがうれしかった(1年女子)。
・中学生だけでなく、小学生も募金してくれたことや、一緒に活動した人たちと仲良くなれたことが楽しかったです(1年女子)。
・募金活動の準備からすべてやってみて、できないことは手助けしてもらってできることができた。1人では何もできないとあらためて感じることができた(2年男子)。
・今回の活動を通して自分たちが地域の方たちのためにできることは、まだたくさんあるなと思いました。だからもっと色々な活動をし、少しでも地域の方たちの笑顔が広がるように頑張っていきたいです(2年女子)。
◆ 教員の感想
今年度は、3年生の総合的な学習の時間の際に改善点として出た、「募金場所を広げる」という意見から、学校区内の2つの小学校でも2日間にわたり募金活動を行ないました。反応はとても良く、多くの募金が集まり、2校の先生方も大変驚いていました。来年度は、小学生にも年賀状を書いてもらうことができないかどうか、検討しています。
◆ 協力関係者 (福津市健康福祉部高齢者サービス課 担当者) の感想
福間中学校の生徒たちはとても素直で、社会に役立とうという気持ちも高いです。お年寄りへの年賀状も個性的で、がんばっている気持ちが伝わってきます。今年度の年賀状は多く、福間中学校区内にいる80歳以上の一人暮らしの方全員に送ることが出来ました。
(おわり)

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