◆ 参加校概要
学校名: 岩手県大船渡市立大船渡中学校
創立年: 1947年 (昭和22年)
所在地: 岩手県大船渡市大船渡町字永沢94番地1号
学校長: 金 賢治 先生
学級数: 11学級 (2014年4月現在)
生徒数: 251名
◆ 実施プログラム概要
実施時期: 2015年12月5日(土曜日)
位置づけ: 課外活動
授業時間: 休日(土曜日)に実施
参加者数: コンサート参加者は2年生全員85名(うち募金参加者15名)
参加者数: ※ほかに、有志の先生3名および音楽指導で音楽教師1名が参加
協力:__ 大船渡市立日頃市中学校の2年生生徒も合唱と募金に参加
会場協力: 南三陸ショッピングセンター「サン・リア」
◆募金・寄付活動の経緯
① はじまりは? 【こんどは、支援を受けた自分たちが応援しよう!】
2015年7月に、大船渡中学校は、東北被災地応援イベント「チャリティー・リレーマラソン」に参加し、東京の中学生といっしょにマラソンと募金活動を体験。その経験から、被災地として寄付金を受けるだけでなく「自分たちでアクションを起こそう」と考えた。
大船渡中学校は合唱活動に熱心で伝統がある。合唱と募金・寄付活動を一緒に行うことで、全員が参加するチャリティー・コンサートを12月に実施することに決定した。
先生談:被災地としてさまざまな支援を受けてきて、子どもたちは「支援を日常のこととして」、感謝してはいるが、実感としては薄まりつつある感があった。「チャリティー・リレーマラソン」で募金・寄付を体験した一部の生徒は、支援の大変さと、さまざまな人の手を経ていることを知った。生徒たち全員にも同じように感じてほしいと考えた。
② では、どこに?【寄付先】
2015年9月に台風18号による豪雨被害で被災した宮城県大崎市への義援金に決定。
被害状況は、茨城県常総市については大きく報道されたが、隣接する宮城県でも被害があった。その大崎市古川では1000人単位で、いまだ仮設住宅で暮らしていることを、大船渡中学校の校長先生が聞いたことをきっかけに大崎市への義援金が決まった。
③ さあ、いろいろやることがあるぞ!【準備】
・ 場所は、校長先生がショッピングセンターに相談、新装開店予定の「サン・リア」が快諾。
・ ピアノも音楽教室から借りることができた。
・ 先生によるスケジュール調整。
・ 寄付先を決定。
・ 執行委員会の委員が募金を行うことに(先生により指名)。
・ 2週間前から合唱の猛練習が始まった。
・ ポスターや募金箱を制作した。
・ 告知は、地域一斉メール、チラシ、「サン・リア」の折込チラシ、大船渡中学校ブログ「校長室の窓」、
・ さらに防災FMでも告知された(先生により手配)。
・ 前日に、「チャリティー・リレーマラソン」に参加した5人が中心となり、募金の仕方・声の出し方を練習した。
④ いよいよ、みんなで頑張ろう!【チャリティー・コンサート当日】
2015年12年5日(土)
○ コンサート(11:10~11:30)
・歌を5曲披露
・募金への協力の呼びかけ
○ 募金活動(11:40~12:00)
・コンサート終了とともに、募金活動をしない生徒は解散。
・ショッピングセンターの正面玄関ほか3か所で実施。
・活動後、募金は先生が預かり集計、後日義援金として寄付。
◆当日の流れと様子
11:00 生徒現地集合
11:10~11:30 コンサート
リズムに合わせて振りをつけながら、息のあった歌声が響き、買い物をする人や生徒の家族などが聞き入った。
「平成27年9月関東・東北豪雨」の宮城県大崎市に義援金として寄付することを伝え、募金への協力をお願いする。
11:40 募金活動 (担当生徒による) ※担当以外の生徒は解散
ショッピングセンターの4か所で募金を実施。
「チャリティー・リレーマラソン」 で募金を経験した生徒が、大きな声でみんなを牽引。なかなか声がでなかった生徒も、大きな声をだすように。
買い物をする地域のひと、コンサートで歌った2年生の仲間たち、大船渡中の1、3年生、保護者などが、募金箱に寄付してくれた。
写真や説明文で被害状況と義援金の趣旨を書いたボードを提示。
12: 00 募金活動終了
◆感想の一部
・ 募金をしてくれているお客さんを見て、笑顔で募金してくれていたので、改めて支えあうことは良いことだなあと思った。
・ 小さなお子さんが募金してくれたときや「少しだけど」といいながら募金してくれた人もいて、また「頑張ってね」
・ 「合唱よかったよ」などと声をかけてくれた人もいて、とても嬉しかった。募金後は感謝の気落ちでいっぱいだったし、
・ やって良かったと思った。
・ 小さな子からお年寄りなどいろんな方が募金してくれて、とてもうれしかった。わたしたちがまだ全然復興していない
・ ときにもらった支援金も、こういった人たちの思いがつまっているんだと改めて思った。
(おわり)
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