東京ガス/森里海つなぐプロジェクト

Latest Update:2022.3.22
森里海つなぐプロジェクト
主催:東京ガス株式会社 公益社団法人日本フィランソロピー協会
雑木林での落ち葉掃き・植樹活動の報告
2022年2月26日、「森里海つなぐプロジェクト」の一環として、里山で保全活動を行ないました。清瀬の自然を守る会とNPO法人環境学習研究会の支援を得て、当プロジェクト内で保全活動が実施されました。
これは、東京都が企業・NPO等と連携して自然環境の保全を行なう「東京グリーンシップ・アクション事業」(東京都環境局・公益財団法人東京都環境公社)に位置付けられています。

清瀬の自然を守る会による自然解説
(写真はすべてクリックすると拡大します。)
*開催場所:清瀬松山緑地保全地域(東京都清瀬市)
*協力団体:清瀬の自然を守る会およびNPO法人環境学習研究会
*参加人数:45名(東京ガスグループの社員とその家族24名、同社スタッフ5名、NPO等15名、東京都環境公社1名)
東京都清瀬市の「清瀬松山緑地保全地域」は東京都指定の保全地域です。
ここには、アカマツのほか、ニセアカシアやプラタナスなどからなる雑木林が広がっており、オオタカも営巣するほどの豊かな自然が残されています。ここで、落ち葉掃きや除伐、落枝整理を行ないました。

参加者は、東京ガスグループの社員とその家族、および講師などのスタッフあわせて45名。たくさんの作業をするには心強い人数です。

落ち葉掃き
落ち葉はやがて腐葉土になりますが、多すぎると地面を覆ってしまい、陽が当たらなくなります。すると、その下にある植物の生育を妨げてしまいます。そのため、落ち葉を取り除いて、植物の生育を助ける活動が大切になります。スタッフを含めて、50名弱の参加者は、手に熊手をもって、落ち葉を掃き集めました。

落ち葉はあとで、農家に引き取ってもらいます。牛糞などと混ぜて発酵させると2年ほどで腐葉土になるそうです。
 

枝を払い、日当たりをよくする 
また、大きく伸びた木の枝を適宜払わないと、やはり多くなりすぎた葉が日光を遮るなどします。枝同士も、せめぎあって、窮屈です。そのため、除伐をして、枝を間引きます。

この日の指導は、地域の自然を守る活動に長く従事している清瀬の自然を守る会のみなさん。また、NPO法人環境学習研究会もこの日の活動計画を一緒に練りました。
10名ほどの子どもたちの参加もあり、大人とともに、それぞれ道具を手にして、雑木林での保全活動に取り組みました。当日は、2月ながら好天に恵まれ、汗をかくほどの運動となりました。
 

3種の木を植えた
ふだん自然の中で遊ぶことが少なくなった子どもたちでも、大人に教わりながら、懸命に作業に取り組みます。「落ち葉がたくさんで、ふかふかだよ」、「切った枝が倒れてくるよ、気を付けて」などのかわいい声が聞かれます。この子たちは、きっと将来の環境保全の担い手になってくれることでしょう。
こうして、雑木林を手入れすれば、春には、タチツボスミレなどが美しい花を咲かせてくれます。季節を変えて、再訪すると、違う姿を楽しめるのが自然のいいところです。

最後に、アカマツ、エゴノキ、ヤマザクラを植樹して、この日の保全活動を締めくくりました。
 

枝を払い、日当たりをよくする 
保全活動と同時に、清瀬の自然を守る会のみなさんから、地域の自然の特徴についての解説もあり、知識も増やすことができました。たとえば、手つかずの自然とは違い、人里にある自然は、昔から人間が適切に手入れをすることで保たれてきたことなどを学びました。こうして、参加者のみなさんのあいだで、環境を守ろうという意識が、ぐっと高まったようです。
大半の参加者が、このあとの日常生活でも環境のことを考えて生活したいと考えたり、自然のすばらしさを次世代に伝えたいと考えるなど、実り多い一日となりました。
「森里海つなぐプロジェクト/雑木林での落ち葉掃き・植樹活動の報告」おわり
 
活動実施:2022.02.26
活動報告:2022.03.22
最終更新:2022.03.22