Date of Report:2021.9.29
久里浜少年院 社会貢献活動がスタート(2021年度)
日本フィランソロピー協会から、「社会貢献」についてお話ししました。
©公益社団法人日本フィランソロピー協会
椎名洋ラン園の取締役椎名輝氏より、花育活動についてのレクチャーがありました。
©公益社団法人日本フィランソロピー協会
今年度(2021年度)も 有限会社椎名洋ラン園 のご協力をいただき、久里浜少年院での社会貢献活動が始まりました。
参加した在院生は12名。手渡すのは、まだ蕾もつけていない胡蝶蘭です。各々が「名前」をつけ、週に一度の水やりはもちろん、日当たりや気温など胡蝶蘭の様子を気づかいながら、12月まで自室(単独室)で育てます。
開花した胡蝶蘭は、近隣の児童養護施設「しらかばこどもの家」、病気の子どもとその家族を支援するNPO法人スマイルオブキッズ、神奈川県立こども医療センターに寄贈されます。
昨年度(2020年度)に取り組んだ在院生は、「胡蝶蘭と長い時間を過ごすうちに相棒のような気がした」、「手放すのがさびしい」、「大切にしてほしい」と話し、久里浜少年院の先生方も、その変化や成長を喜んでおられたのが印象的でした。【ご参考】2021.1.28 蘭の贈呈式
一方で、出院するときに、半分以上の子どもたちは家族のもとに帰れない、厳しい環境で育ってきたために、壁にぶつかった時に踏ん張ることができない、失敗することに慣れてしまっているという人たちでもあります。
これからぶつかるであろう困難の壁に立ち向かう時、少しでもこの経験が、希望を持って進むための力になってほしいと願わずにはいられませんでした。
今年度初回の活動はコロナ禍ということもあり、ビデオでのレクチャーとなりましたが、贈呈式では、在院生の皆さんにお会いできたらと思います。
開花した胡蝶蘭は、近隣の児童養護施設「しらかばこどもの家」、病気の子どもとその家族を支援するNPO法人スマイルオブキッズ、神奈川県立こども医療センターに寄贈されます。
これからぶつかるであろう困難の壁に立ち向かう時、少しでもこの経験が、希望を持って進むための力になってほしいと願わずにはいられませんでした。
「フィランソロピー見聞録/久里浜少年院 社会貢献活動スタート」おわり