American Express Leadership Academy 2011
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2011年3月3日(木)から5日(土)までの3日間、「アメリカン・エキスプレス・アカデミー2011~NPOリーダーのためのリーダーシップ育成プログラム」を開催しました。本プログラムはアメリカン・エキスプレス財団(米国ニューヨーク市)との共催で実施しているもので、今回が3回目となります。東京都中野区の研修施設をメイン会場に展開した2泊3日の研修内容をご紹介します。
目的はリーダーシップの理論と実践を学ぶこと
監修/米倉誠一郎氏本アカデミーの目的は、将来の組織運営を担うNPOの次世代リーダーがリーダーシップに関する理論と実践を集中的に学ぶことにあります。
一橋大学イノベーション研究センター長・米倉誠一郎教授の監修のもと、講義、ワークショップ、グループワークやフィールドワークを組み合わせた独自のカリキュラムが組まれました。
本プログラムは多彩なゲストスピーカーが登場するのが特徴の一つです。今回は熊野英介氏(アミタホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長)、大山泰弘氏(日本理化学工業株式会社取締役会長)などからリーダーシップの本質を教えていただきました。
また、アメリカン・エキスプレスの幹部によるリーダーシップや営業スキルに関する講義も本プログラムならではの内容。その他に、米国NPOの現状、モチベーション・マネジメントやソーシャル・メディアの活用など、NPOのリーダーとして必要なスキルやマインドを学ぶセッションが行われました。
NPOリーダーを中心に24名が参加
深夜まで続くグループ討議今回のアカデミーは、北海道から沖縄までの日本各地から様々な分野に取り組むNPOや中間支援組織の次世代リーダー20名が参加しました。その他に文部科学省、厚生労働省の職員、東京都と福岡県の地方自治体職員4名が加わり、NPOとは異なる視点を提供しました。
このように活動分野やセクターを超えた参加者が一堂に会し、ディスカッションやグループワークを行うことで、お互いから学び、より豊かな社会を作り出す上で必要なパートナーシップやネットワークが構築されました。



企業の視点からフィードバック
ビッグイシュ―の販売にチャレンジ最終日、研修生はビッグイシューの販売を新宿駅周辺で体験しました。いつもはどちらかというと、協力者にボランティアをお願いする立場にあるNPOリーダーたちが、する側の立場になって社会的活動を実践しようという試み。また、前日学んだ「営業のテクニック」を実践する場でもあります。
その後に、アメリカン・エキスプレスのオフィスに移動し、3日間の学びの集大成となるグループ・プレゼンテーションに臨みました。各グループは、「学校と地域をつなぐプロジェクト」や「ペットの殺処分を減らす仕組み」など、社会課題を解決する企画を提案。プレゼンテーションの審査員としてご参加いただいた企業のCSR担当者からは「企業とNPOがWin-Winの関係を築ける企画を」、「顧客の視点を持つこと」、「企業の中で担当者が通しやすい企画を心がけること」などのフィードバックが寄せられ、研修生は実践に即した学びを得ました。
研修生のコメント(修了式にて)
研修を締めくくるグループ・プレゼンテーション◆ 自分に足りないものを改めて見つめなおすことができました。これを忘れないように一橋大学の方角を毎日向いて、10回「イノベーション」を唱えたいと思います。

◆ 自分ができていると思っていたことが、改めてできてなかったんだなという事が分かった3日間でした。いままで組織がどうとかお金がないなどの理由を言い訳に自分で逃げ道を作っていたんだなということがよくわかりました。まずは自分からイノベーションを、いきなりジャンプしたいところなんですけれども地道にまず足元から管理していきたいと思います。

◆ ここでの3日間は私にとって非常に刺激的で、また皆さんとこうやって一緒に色々なお話をしたり交流ができたことはとても大きくて、まだ頭の中がぐるぐると回っているような状況なんですけれども、ただ確実に目はきらきらしているんじゃないかと思っています。

◆ 今回参加させていただいて、自分の甘さなどを本当に痛感いたしました。これまでは内部から変えていくことは難しいと思っていましたが、今回参加して、中から変えていくことができるのではないかという可能性を感じることができました。今後は内側から変えていけるよう取り組んでまいりたいと思います。

◆ 本当にこんな研修は初めてでした。本当にためになった研修でした。私が一点やはり持ち帰りたいなと思うのが、別の視点からNPOを見ることができたという事です。行政なので制度などばかりで俯瞰的に見ることばかりで、ビルの上階にいると下で歩いている人がよく見えない、現場がよく見えてないところがあるなと思いました。今回皆さんとお話させていただいてNPOの活動が実態として皆さんの思いなどをすごく感じることができた機会でした。これをしっかり自分の行政の中に持ち帰って、イノベーションしていくことが私の役割かなと思います。
 
プログラム
第1日
8:30 研修会場集合・チェックイン
9:00 オリエンテーション
9:30 【基礎講座】Ⅰ マクロの視点とイノベーション
講師: 米倉 誠一郎 氏
11:00 アイス・ブレイキング&チーム・ビルディング
12:00 昼食
13:00   自分を振り返る:自己探求の旅
15:30 【実務講座】Ⅰ アメリカン・エキスプレスにおけるリーダーシップ
17:00 【グループワーク】
18:30 【ゲスト講演】Ⅰ 米国のNPO・ボランティア事情
19:30 夕食
21:00 【グループワーク】
   
第2日
9:00 【基礎講座】Ⅱ リーダーシップ・ディシプリン
講師: 米倉 誠一郎 氏
10:00 【実務講座】Ⅱ ロジカルシンキングと問題解決の手法
11:30 【実務講座】Ⅲ 支援者との絆を広げるソーシャルメディア・マーケティングとは
13:00 昼食
14:00 【実務講座】Ⅳ モチベーション・マネジメント
16:00 【ゲスト講演】Ⅱ 新しい思想で経済を考える
17:30 【実務講座】Ⅴ バナナの売り方・カードの売り方
19:00 夕食
20:00 【グループワーク】
   
第3日
早朝 セミナーハウス クロス・ウェーブ東中野を出発
  【フィールドワーク】 野外研修プログラム
  アメリカン・エキスプレス(杉並区荻窪)へ移動
10:00 【グループワーク】
11:00 【発表会】 課題についてのグループごとに議論した内容を発表
12:30 昼食 第1期生・第2期生との交流会
13:30 【修了式】 ・討論:学びのシェアリング
・講評
・修了証贈呈
17:00 解散
 
講師一覧
米倉 誠一郎 一橋大学イノベーション研究センター長・教授
宮地 勘司 教育と探究社 代表取締役社長執行役員)
唐澤 一彦 アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 人事部長
エディ 操 アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 広報部長
建部 博子 米国NPO GOLD代表
藤原 泰輔 株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ 社長室長
イケダ ハヤト 株式会社トライバルメディアハウス SMMアナリスト
田中 康之 株式会社リンクアンドモチベーション モチベーション研究所長
熊野 英介 アミタホールディングス株式会社 代表取締役会長兼社長
山中 秀樹 アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 副社長
大山 泰弘 日本理化学工業株式会社 取締役会長
 
研修参加団体
北海道 特定非営利活動法人北海道NPOサポートセンター
宮城県 特定非営利活動法人地域生活オウエン団せんだい
山形県 特定非営利活動法人山形の公益活動を応援する会・アミル
東京都 特定非営利活動法人日本NPOセンター  
社会福祉法人墨田区社会福祉協議会
特定非営利活動法人地域交流センター
特定非営利活動法人アフリカ日本協議会
特定非営利活動法人国際ボランティア学生協会
特定非営利活動法人国際自然大学校
特定非営利活動法人good!(グッド)
特定非営利活動法人環境リレーションズ研究所
一般財団法人民際センター
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
愛知県 特定非営利活動法人ボランタリーネイバーズ
特定非営利活動法人パンドラの会
大阪府 特定非営利活動法人日本教育開発協会
特定非営利活動法人市民活動フォーラムみのお
兵庫県 特定非営利活動法人コミュニティ・サポートセンター神戸
宮崎県 特定非営利活動法人人間関係アプローチ宮崎きらきら
沖縄県 特定非営利活動法人まちなか研究所わくわく
厚生労働省 有期労働対策部 需給調整事業課
文部科学省 生涯学習推進課
東京都 生活文化局 都民生活部
福岡県 新社会推進部 社会活動推進課
 
開催概要
環境・人権・国際協力・福祉など、さまざまな社会問題解決のためには、NPO・NGOによる専門的な取り組みと、産・官・学・
NPO間のパートナーシップがますます重要になってきています。 しかし、日本国内に約40,000あるNPO・NGOのほどんどは、その財政基盤が弱いことから、職員のスキル向上を図るための研修等の余裕もないのが実情で、パートナーシップ推進の障害ともなっています。
当協会では、こうした状況を少しでも打開するため、2009年からアメリカン・エキスプレス財団(本部・New York)との共催で、NPOで働く若手リーダーのためのリーダーシップ研修を開催しており、今回は、参加者の約半数(10名程度)を、首都圏に本部を置く非営利団体の若手職員から公募しました。多数のご応募ありがとうございました。
名 称 アメリカン・エキスプレス・アカデミー
NPO次世代リーダーのためのリーダーシップ育成プログラム
目 的 NPOの組織運営を担う若手リーダーに必要とされる総合的な
リーダーシップ・スキルの向上を目指す。
総合監修
米倉 誠一郎 氏
一橋大学イノベーション研究センター長・教授
米倉誠一郎氏
<プロフィール>
1953年東京生まれ。一橋大学社会学部、経済学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。 ハーバード大学大学院歴史学博士号取得(Ph.D.)。1995年、一橋大学商学部産業経営研究所教授、1997年より同大学イノベーション研究センター教授。2008年より現職。 季刊誌『一橋ビジネスレビュー』編集委員長も務める。
開催日 2011年3月3日(木)~5日(土)2泊3日
会 場 ・セミナーハウス クロス・ウェーブ東中野(3月3日・4日)
  <所在地> 東京都中野区東中野4-5-14
  <最寄駅> JR総武線「東中野駅」徒歩1分
・アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.(3月5日)
  <所在地> 東京都杉並区荻窪4-30-16
  <最寄駅> JR各線/地下鉄各線「荻窪駅」徒歩5分
定 員 ・NPO職員:20名(このうち約半数を公募します。)
・公的機関職員:4名
参加費 研修期間中の食費・宿泊費を含め、すべて≪無料≫
(研修会場までの往復交通費は、参加者の自己負担です。)
応募要件 所属団体および応募者ご自身が、次の要件を満たす方に限ります。

<所属団体>
1. 日本における非営利組織
1......特定非営利活動法人、社会福祉法人、
1......公益財団・社団法人、一般財団・社団法人、
1. の法人格を持つ団体であること。
2. 法人設立前も含めて5年以上の活動実績を有していること。
3. 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・山梨)に
3. 本部があること。

<応募者ご自身>
1. 所属団体の事務局職員で、専従かつ有給職員であること。
  (理事・監事等の役員は対象外)
2. 所属団体において、1年以上の業務経験を有していること。
3. 部下またはボランティア等を指導監督する職位にあること。
4. 所属団体の今後の組織運営を担う次世代リーダー候補であること。
5. 所属団体代表者からの推薦を得ていること。
6. 本研修(2泊3日)の全日程に参加できること。

なお、本研修半年後の2011年9月に、東京都内でフォローアップ研修(平日午後/1日のみ)を開催します。まだ、開催日時が確定していませんので、フォローアップ研修への参加は応募要件ではありませんが、ご応募に際し、予めご承知おきくださるようお願いします。
募集定員 10名程度
応募方法 <提出書類>(郵送、FAX または e-mail にて)
1. 参加申込書(用紙はこちらからダウンロードできます。)
2.小論文
  ・テーマ 『わが団体の魅力と課題、そして仕事にかける私の夢』
  ・WORD形式。1,600字以上2,000字以内。
3.所属団体の「定款」・「役員名簿」・「直近の収支計算書」

<締め切り>
2010年12月8日(水)必着。(募集終了)

<提出先>
公益社団法人日本フィランソロピー協会
アメリカン・エキスプレス・アカデミー事務局
・郵送/〒100-0004
・郵送/東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル244区
・ファックス/03-5205-7585

採否を問わず、ご応募書類は返却いたしません。
選 考 <選考方法>
主催者にて、書類審査により行います。

<採否通知>
2010年12月20日(月)に、応募者へ e-mail にて通知します。
 
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公益社団法人 日本フィランソロピー協会
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル244区
TEL: 03-5205-7580--FAX: 03-5205-7585--Email--Access
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