1991年の冬のある出来事がきっかけです。
テディさんが当時4才の娘・ノラさんと近所を歩いていた時、寒さにふるえながらも二人に微笑みかける路上生活者に遭遇しました。
素通りしようとした時、ノラさんは「彼を家に連れていくことはできる?食べ物をあげたいの」とテディさんに尋ねたのです。
テディさんはノラさんの気持ちを受け止め、考えました。そして、今まで見て見ぬふりをしてきた大人の行動に気づかされました。
そして、ひとつの行動を思いつきました。
近所を訪問し、その家庭で使われずに埃をかぶっている1セント硬貨を集め、ホームレスのために使うということです
(アメリカではもてあましている1セント硬貨を瓶に詰めておくことがよくある)。実際、ノラさんが近所をまわると1セント硬貨が
たくさん集まりました。
ノラさんの問いは、困っている人を見かけたとき何とかしてその人を助けたいと思う、子どもに共通の純粋な感性を反映したものでした。
そして、テディさんの答は、少しの資源しか持たない子どもたちが、地域をより良いものにするために何ができるのかを示すものでした。
20年後の今、「ペニーハーベストプログラム」はアメリカ最大の子どもによる募金活動となりました。過去20年間で、子どもたちが集めた募金総額は
860万ドル(約7.6億円)。
「どんな小さな子どもでも世界を良くする力をもっている。」ということを表しています。
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